ドキドキ 時々イライラ、のち ズキズキな夜 -FRANCE 2009- [traveller]
いきなり何の写真だ、と思われた方もいらっしゃるでしょ。
パリの病院で処方箋をもらい、ドラッグストアで購入した化膿止めの軟膏、
指用のサポーター、そして鎮痛剤。へへ、珍しいでしょ ← 笑いごとじゃない!
左足の親指が腫れてたのにモン・サン・ミッシェルの長い階段や勾配を
ちょっと無理して歩いた結果、指が化膿しちゃいまして。
帰国するまで我慢しよーか迷ったんだけど、破傷風とか心配だったので
ヴェルサイユから戻ったあと、ひとりで病院へ行ったんです。
病院のおおよその方角を聞いてタクシーに乗ったものの、郊外に向かって
すこしずつ寂しくなる景色は私を不安にさせるには十分でした。
病院では保険会社の電話通訳をお願いしたんだけど、これが、むかむか。
同じことを何度も聞くし、私の話をちっとも聞かない。
その挙句に。
診察を受けていないのに「診察は終わったから帰るように」という、なんとも
初歩的で、だけど大きく誤った通訳をしてくれて。
待ってる間に看護士から簡単な問診と体温と血圧の計測があり、このとき
指を見せています。もしも、これを診察だったと納得し、言われるがままに
ホテルへ戻ってたら、どうするつもりだったんだろ…。
でも、このまま帰ったほうが私にとっては幸せだったかも。
2時間以上待たされて、ようやくドクターが私の診察をすることになって、
ふとその手を見ると…。
なんで注射持ってるんですか~~~(ノ; ̄◇ ̄)ノ
このあと、局部麻酔を打たれ、化膿した皮膚と爪をちょこっと切りました。
ああぅぅ…切開するなんて聞いてないよう。
もし、これが日本だったら、おそらく化膿止めの軟膏と抗生物質を出して、
おしまいだったと思います。
この夜、麻酔が切れてからは痛くて眠れませんでした (T▽T)
包帯ぐるぐる写真のUPはぴか夫に再び 「きたない」 と止められました(笑
私が病院へ行ってる間、ぴか夫はぴか母のリクエストで市内観光です。
以下、ぴか夫撮影。
凱旋門にのぼったそうな。受付でエレベーターに乗るかと聞かれたのに
自分を過信していたぴか母は「階段でのぼる」と答えたそーです。
予想通り、途中で何度も何度もへばったらしい。
病院が終わったら、この日は10:00pm まで開いているルーヴル美術館で
落ち合うことになってたけど間に合わず、ぴか夫&母で鑑賞。
フランソワ・ポンポン作の「白熊」です。ポンポンって名前がずるい(笑
前はオルセー美術館で見たのにルーヴルにあったそうです。
そーいえばオルセーは改修工事と聞いたから、貸し出してるのかな。
ちなみに、ぴか夫に言わせると私は白熊に似ているそうです σ( ̄▽  ̄;
私の大・大・大好きな、サモトラケのニケ。
5年前にはじめて見たときは魂が揺さぶられるほど感動し、もう一度
見たくて見たくて、私にとって最大の目的でした。
そして、見れなかった…。悔やんでも悔やみきれません。
翌日、ひとりで見にいこうかと思ったけど、ぴか夫にこれ以上、ぴか母を
任せることが申し訳なくてあきらめました。私ですら疲れる母だから orz
「行ってきていいよ」とは言ってくれたけど。
で、なにがムカつくって、私が大好きなことを知りながら、ぴか母はね、
いつまでも 「ニケ、見てきちゃった♪」 と繰り返すんですよ。
うるさいっつうの!
…し、し、失礼しました ( ̄ー ̄;
また、ぜったいにパリに行くからいいもん。ニケ、見にいくもん。
いくもん!
病院からの帰り道、キラキラ輝くエッフェル塔のそばを通りました。
ドライバーが「写真、撮る?」と停めてくれた。
ちゃんと撮れてないし。
あちこち光ったり、色が変化したり、ものすごーーーくキレイだった☆
これも、もう一度見にいくもん♪
通りすがりのランチ -FRANCE 2009- [traveller]
ヴェルサイユ宮殿内のカフェに入りたかったけど、めちゃ混みで断念。
駅に戻る途中で通りがかったホテルのカフェで、すこし遅いランチです。
それでは食べたモノの記録としてブログにしちゃいます。
冷たいコーンスープとパン。寒い日だから温かいのがほしかったけど、
とうもろこしの素朴な味がしっかりして、意外においしかったです。
グリーンティです。クッキーが添えてあるし ( ̄▽ ̄;
オーダーするときに「砂糖とミルクはいるか」と聞かれたんですよ。
砂糖はともかく…ミルクって…うーん。
ぴか夫が注文したハンバーガー。
高さは15cm くらいあって、出てきたとき思わず笑っちゃった。
憧れの男性の前では食べることを躊躇する女子が多いことでしょう。
ぴか夫は、旅行中、いちばん美味しかったのがこれだって。
こちらはハンバーガーについてくるポテト。
カラダに悪そうなくらい、大量です。ぴか母のサンドにもついてきて
ふたりとも困惑してました。
同じお皿でサラダも出てきたことは、一応書いておきましょ。
私のクロックムッシュ。ええっと、焦げてます ( ̄ー ̄;)
お砂糖が入ってるのか、ほんのり甘くて微妙な味。
いままで、甘いクロックムッシュというのは口にしたことはありません。
写真では分からないと思うけど、かなり大きくて半分で満腹に。
料理が揃ったあと、なにか聞かれたけど英語も仏語もわかりません。
お互いに困り果てたとき 「ちょっと待って」 と踵を返したギャルソンが
このパンを持ってきました。
「パンはいるか」 と聞いてたんですね。いらないってばさ。
やっぱ、えいご漬けしよ…。
ヴェルサイユ宮殿 -FRANCE 2009- [traveller]
「ベルサイユのばら」を読んだことはなくても、知っている人は多いよね。
私は漫画を読んだし、アニメも夢中になって観てました。
そんな訳で、一度はヴェルサイユ宮殿に行きたかったのです。
パリから40分くらい電車に揺られてヴェルサイユに到着。
10時前だというのに、さすがに人が多い。
歩いてると目に入ったのが宮殿に似つかわしくない、このオブジェたち。
ちょうど現代アート展を開催してたそうです。
左は写真だとわかりにくいけど(これしか写真がなくって)紫色の馬車、
真ん中は横たわる人で、右はモビール。
それでは中に入りまーす。
マリー・アントワネットの婚礼が執り行われた王室礼拝堂。
中には学生らしき姿があったけど、実際は入ることができないみたい。
特別な許可でももらったのかも。
実は、カメラのこちら側は写真を撮るための人だかりができてたけど
するするっと前に出ることができました。
天井画はなんとなく好き。
でも、ここに使われている、こーいう赤系の色合いは昔から好きじゃない。
正面の黒いキャビネットがほしい。
こんな風にまわりがゴチャゴチャっとした中に置いてると、その価値も
魅力も半減する気がします。目にうるさいって言うか。
こちらは王妃の寝室。ゴージャスです。ぴか母は気に入ったみたいで
「お姫さまの気分だわ。写真を撮って」と、この前に陣取りました。
…ええっと…誰が姫…ですか ( ̄ー ̄; わが母ながら恐るべし。
私はなんだか落ち着いて眠れそうもない。
かの有名な鏡の回廊です。渋滞じゃん…。
…どこだっけ(笑
忘れたけど、なんとなく気に入ってカメラを向けました。
やたら大きな絵が飾られた広間。私好みの絵画はありませんでした。
おみやげを売ってます。ほかにショップもあるよ。
ここで、ぴか母は真剣に物色して動こうとしないので困りました。
窓から見た幾何学模様の庭園。手入れが行き届いてます。
今度は外を回りましょ。
で、利用したのがプチトレイン。これでぐるりと一周します。
ひとり6ユーロだったかな。
石畳の上をガタゴトと走るので、ものすごーーーく乗り心地は悪い!
しかも寒いです。片側は仕切りがないので風がびゅーびゅー。
晩秋や冬はあまりオススメしたくないけど、遠くのプチ・トリアノンまで
15分くらいで行けるから便利は便利、らしい。
では、ヴェルサイユの車窓からを、ちょびっと(4枚)お楽しみください。
出発してすぐに工事現場の横を通り、テンション下がる、下がる(笑
なんの建物だかわかりません…いつものことだけど ( ̄▽ ̄;
ヒツジちゃんたち。なごみますぅぅぅ♪
走っている間は木々ばかり見てたよーな気がします。
寒空の下でも、カフェでお茶してます。ホントに好きなのね。
以上です。
プチトレインで走って、あまりの広さに驚きました…。
ヴェルサイユ宮殿は思ったより地味でした。
もっと煌びやかで、ワクワクする空間だと思ってたのに。期待しすぎたかも。
あ、これはあくまで私の感想なので、あしからず。
どうでもいい余談だけど、私は表向きは(笑)フェルゼンが好きだと言って
実際のところはジェローデル。
これを友達に話したら大笑いされた…。おかしいかなぁ。
「ベルばら」を読んでいない方はわかりませんね。ごめんなさい。
落ち葉 -FRANCE 2009- [traveller]
ひっそりと落ちた木の葉は、もの悲しく、そして儚げで無性に惹かれた。
*2004年5月撮影
はじめてパリを訪れたときは街に花が咲いてました。
穏やかで過ごしやすく、また来るなら同じ頃がいいなと漠然と思ってた。
寒そうだし、雨も多そうだけど、再び訪れたのは晩秋。
だけど、旅行中、雨に降られたのは帰国の日だけ。心配してた気温も
冷え込むこともなくて。
黄色い落ち葉は芝生によく映えることを知ったし、
赤く敷きつめられた落ち葉が美しいことも知ったし、
落ち葉を踏みしめて歩くと、なんだか心地よい音がすることも知った。
晩秋のパリもなかなか素敵なもの。
カフェのテラス席で、はらりと舞い落ちてきたこの一枚の葉っぱに、
「ようこそ」と言われたような気がした。
ひと夜の価値 -FRANCE 2009- [traveller]
モン・サン・ミッシェルの続きです。
名物料理で紹介した「ラ・メール・プーラール」が経営する、レストランと
併設のホテルに泊まりました。
ガレットは小さな箱入り(このサイズは非売品)で、サービスです。
レセプションでチェックインするとき片言の英語で四苦八苦。
このホテルは夜間の出入りにパスワードが必要なことは知ってました。
で、担当者がその説明をしてるけど、何度聞いても、なにを言ってるか
わかりません。
仕方なく「わかったフリ」をしてしまいました ( ̄▽ ̄;
夜遅くならなければパスワードは使わないから大丈夫だろうと。
「伝えたい気持ちさえあれば意思は通じる」がモットーな私だけど
どーにもならないときって、あるんですね…orz
客室はかわいらしい♪
部屋に入ると、まず見てまわりますよね?チェック、チェック~!
すると、予備のトイレットペーパーがありません。そして、ティッシュは
予備どころか一枚もないし。おいおい、チップ置かないぞぅ。
レセプションに電話して「トイレットペーパーを持ってきて」は通じたけど
「ティッシュペーパー」が通じません。
困ったぞ、っと…。電話で妙な空気が流れます。
ビジネス電話において「3秒以上の無言NG」と研修してきた私には
居心地が悪く、何か言わねばと意味もなく「Ah~mmm~」を連発。
シゴトじゃないし、第一、私はゲストなのに。
そこで思いついた言葉が「Kleenex (クリネックス)」で、気がづくと
「Kleenex, please」と言ってました(笑
で、通じた。すごいぞ、クリネックス☆
窓の向こうはこんな感じ。異国にいるんだなぁ、と改めて思います。
陽が傾いてきたので、もうちょっとしたら散策に出ることに。
だいぶ暗くなってきた頃。部屋からこぼれる灯りがやさしいです。
あ、これは民家じゃなくてホテル関係のなにか。たぶん。
「ラ・メール・プーラール」のレストラン。こちらも窓からの灯りが素敵。
そして、夜のモンサンミッシェルです。
私のカメラではこれが限界だけど、暗闇に浮かぶ姿は美しいです。
こちらは夜のグランド・リュ。
大群で押し寄せてきた観光客の多くは島を去りました。
ちょうどディナーの頃なので、写真はお店を探す観光客が写っていたり、
通りが比較的明るいけど、夜は暗くてホントに静かです。
私たちが泊まったホテルの外観。うっとり (〃▽〃)
翌朝はとても良い天気でした。窓辺も可愛いでしょ。
オムレツがいまいちだったレストランで朝食。
と言っても私は食べないので、これは、ぴか夫が撮りました。
期待していなかったらしいけどパンがおいしかったとか。
私はこの頃、まだ眠ってます。
朝はご覧の通り、人の姿がありません。寂しいくらい静か。
そして、島をひとり占めしたようでウレシイです。
入口の脇には英軍が「捨てていった」とも「奪われた」とも言われている
ホンモノの大砲とその弾が。
朝陽を浴びたモン・サン・ミッシェルは圧倒的に美しいです。
写真では伝えきれないことが残念。
この姿を見るだけでも、ひと夜をここで過ごす価値はあると思いました。
当初、日帰りツアーに参加しようと考えたけど日程を見ると慌ただしい。
バスで片道4時間もツライので却下。
高いかなとは思ったけど、フリーで来て、そして一泊して正解でした。
人気のないモン・サン・ミッシェルを歩くのは贅沢ですよ、怖いくらいに。
↑↑
にんきじゃないよ、ひとけだよ、一応ね。